もう知っていますか?日本語からバイリンガルへの近道 西アジアの〇〇〇語を使えば楽勝!日本語と激似!
※本ブログは私のYouTube動画のテキスト版です。
発音が含まれる箇所については
元の動画を参考にして下さい。
Merhaba! こんにちは!
今日からあなたもマルチリンガル!
理系の言語オタク日向です。
もう知っていますか?日本語からバイリンガルへの近道
「日本語からバイリンガルなんて絶対詐欺!」と思った人もいるのではないでしょうか?
しかし、日本語の方言のような感覚で学べる外国語があるなら、
それはバイリンガルへの近道と言えるのではないでしょうか?
もし日本語に近い言語なら、英語やフランス語ができる人より
むしろ日本語を深く知っている人のほうが有利と言えるかもしれません。
であれば、そのような言語はどこにあるのでしょうか?
実は西アジアに存在します。
それは、ずばり・・・
トルコ語
です。
「トルコと日本って8,500kmも離れてんねんから、似てるなんてありえへんわ!」
と思う人もいるのではないでしょうか?
一方、もしそれが本当だったら、どうでしょうか?
単に日本でトルコ語の情報が少ないため、知られていないだけということはないでしょうか?
今回は世界の70ヶ国語以上を勉強中の私が
トルコ語バイリンガルへの近道になるクイズを5つご用意しました。
「トルコ語なんて勉強したことないし、そんなん絶対分からへん」
と思う人もいるかもしれませんが、ご安心下さい。
あなたのように日本語を理解できる天才なら
きっと今回のクイズも正解できるでしょう!
さらにトルコ語の基本を学べば、
その親戚である言語、有名なもので言えば、
下記の少なくとも5ヶ国語の言語感覚も学んだことになります。
アゼルバイジャン語、ウイグル語、ウズベク語、カザフ語、キルギス語
この中には関西弁と関東弁の差くらいしかないものも存在します。
つまり、今回のクイズに答えるだけで、
日本語を通して6ヶ国語のマルチリンガルへの第一歩を踏み出せるわけです。
では早速、クイズです。
- 第1問
- いい ii
- わるい warui
トルコ語にはiyiという単語があります。
日本語ではどういう意味でしょうか?
どれか一つお選び下さい。
正解は「1、いい ii」でした。発音、意味ともに日本語と全く同じです。
もし勉強したことがないのに正解できたなら、
あなたは頭がいい人だと思います。
もちろん、すべての単語がこのように分かりやすく一対一で対応しているわけではありません。
数多くの例外は存在しますし、両言語間で多少意味がズレているということも多いです。
しかしながら、英語や中国語と比べると、トルコ語のほうが特に文法、単語の音や意味が
日本語と似ている部分が多く覚えやすいです。
~で(de) -de,-da,-te,-ta
~へ(e) -e,-a,-ye,-ya
~の(no) -in,-ün,-ın,-un
形容詞や副詞について日本語とトルコ語で似ているものは下図のとおりです。
トルコ語 | 日本語 |
iyi「いい」 | ii「いい」yoi「良い」 |
kara「黒い」 | kuroi「黒い」kurai「暗い」 |
ak「白い」 | akarui「明るい」、akai「赤い」 |
katı「固い、硬い、頑丈な」 | katai「固い、固い」 |
başka「ほかの」 | hoka「ほかの」 |
az「少ない」 | wazuka「わずか」 |
geri「戻って、返す、また、遅れて」 | kaeru「帰る」 kaesu「返す」 okureru「遅れる」 |
müşkül「難しい、困難な」(古語) | muzukashii「難しい」 |
güç「力、勢い、手に負えない、きつい」 | kitsui「きつい」 |
- 第2問
- バタバタ bata bata
- ゲラゲラ gera gera
トルコ語のオノマトペでgere gereという表現があります。。
日本語ではどういう意味でしょうか?
どれか一つお選び下さい。
正解は「2、ゲラゲラ gera gera」でした。
ほかにもオノマトペで似ているものとして
「ひそひそ」という意味のfısır fısır や
「胸が高鳴る、キュンキュンする」という意味のgüm gümがあります。
もちろん、オノマトペだけではなく、名詞についても共通点があります。
トルコ語 | 日本語 |
ev「家」 | ie「家」 |
ič「内、中」 | uchi「内、家」 |
yamaç「坂、土手」(古語) | yama「山」 |
imdi「今」 | ima「今」 |
yürek「心、心臓」 | urei「憂い」 ureshii「嬉しい 」 urayamashii「羨ましい」 yorokobu「喜ぶ」 yoroshii「宜しい」 |
ağız「口」 | kuchi「口」 |
göğüs「胸」 (キルギス語kökürök「心、胸」) |
kokoro「心」 |
kıç「尻、けつ」 | ketsu「けつ」 |
sırt「背、腰、山の背」 | siri「尻」 usiro「後ろ」se「背」 |
ağaç「木」 | kusa「草」?、ki「木」? |
ちなみに日本語で「高橋さんたち」という意味で「高橋さんら」という言い方がありますが、
トルコ語でもlarやlerという語尾が付くので似ています。
- 第3問
- 焼く yaku
- 帰る kaeru
トルコ語でyakmakという単語があります。
日本語ではどういう意味でしょうか?
どれか一つお選び下さい。
正解は「1、焼く yaku」でした。
トルコ語では主に「燃やす」というニュアンスで使われることが多く、
「点火する、火葬する、焼却する」という意味で訳されます。
動詞などについて共通点がありそうな単語は下図のとおりです。
トルコ語 | 日本語 |
var「ある」 | aru「ある」 |
-mak,-mek「~する、します」 | -masu「~ます」 -moushu「~申す」 |
ol(mak)「おる、だ、ある」 | oru「おる」 |
i(mek)「いる、だ、ある」 | iru「いる」 |
al(mak)「得る、取る、買う、受ける」 | eru「得る」 |
gel(mek)「来る」 | guru「来る」 |
yak(mak)「燃やす、焼却する、火葬する」 | yaku「焼く」 |
yap(mak)「やる、する、作る、建てる」 | yaru「やる」 |
konuş(mak)「話す」 | hanasu「話す」 |
yürü(mek)「歩く」 | aruku「歩く」 |
uğra(mak)「寄る、立ち寄る」 | yoru「寄る」 yureru「揺れる」 |
bırak(mak)「捨てる、断念する、恋人を振る」 | horu,hokasu「(関西弁)ゴミをほる、ほかす」 huru「恋人を振る、人生を棒に振る」 |
ちなみにトルコ語では進行形を表す場合に
動詞の活用して語尾にyorというものが付きます。
例えば、先程の「焼く、燃やす」という意味のyakmakという動詞を使って
「田中さんがたこ焼きを燃やしている」という文章をトルコ語で作ってみましょう。
「Tanaka-san takoyaki yakıyor」になります。
(現在のトルコ語ではyorのrはシャ行音になります。)
「田中さん、たこ焼き、焼きよる? 関西弁そのまんまやん!」
そうです!実はトルコ語には関西弁・九州弁で日常的に使う
「~しよる」と音も意味もほぼ同じ、yorという動詞の語尾が存在します。
関西弁や九州弁では「~しよる」は動作の開始・途中・進行を表し、
「~しとる」は動作の進行・完了・結果を表しています。
もし疑っている人がいたら、ご自身でもGoogle翻訳で試してみてください。
「そんな文法は日本語の標準語にはないし、日本の方言と共通してるって極論ちゃうの?」
と思う人もいるのではないでしょうか?
しかし、日本語自体が関西の言葉を中心に関東にも広がり、
江戸時代までの少なくとも千年以上は関西弁が標準語だったこともあるので、
見方によっては関西弁は方言ではなく、正統な標準語と言えるかもしれません。
そういう意味では関西弁や九州弁ネイティヴ話者は生まれながらの
トルコ語バイリンガルと言えるのではないでしょうか?
「あなたが関西人だからって、関西弁を優遇しないでください」
という人もいるかと思います。
もちろん、関西弁にはない表現で
関東弁や東北弁のほうがトルコ語共通しているところもあります。
例えば
ne yapıyor be?「(彼は)何やってるべ?」
yaptım da.「(おらが)やるだ」
このように「~だべ、~だっぺ」という語尾や東北地方でよく見られる
動詞の後に続く「だ」と似ている語尾がトルコ語にも存在します。
そのため、文末表現については関東弁や東北弁ネイティヴ話者も
生まれながらのトルコ語バイリンガルと言えるのではないでしょうか?
(結局、どっちの場合でもトルコ語バイリンガルになれるんやないかい!)
さてクイズに戻りましょう。
「単語だけ当てるんやったら、さすがに簡単すぎるで!」
という人もいると思うので、次は文章にしてみますね。
でもご安心ください。
トルコ語と日本語は語順が同じですし、短い文章しか出しません。
- 第4問
- 佐藤さんは着物を洗いました arai mashita
- 佐藤さんは着物を着ました ki mashita
トルコ語で「Sato-san kimono giymişti.」は
日本語ではどういう意味でしょう?
どれか一つお選び下さい。
正解は「佐藤さんは着物を着ました ki mashita」でした。
giy m i ş t i
ki m a shi t a
特に日本語を勉強しているトルコ人にってこの文章は子音、さらに意味が全く同じなので、
トルコ語と日本語が同じだ!と気付かされるようです。
ちょっと難しかったでしょうか?
もしそれでも正解できたなら、
あなたは語学の良いセンスを持っているのではないでしょうか?
では最後の問題です。
- 第5問
- 鈴木さん、お茶がちょっと濃すぎる
- 鈴木さん、お茶がちょっと薄すぎる
トルコ語でSuzuki san, Çay çok koyuという文章は
日本語ではどういう意味でしょう?
どれか一つお選び下さい。
正解は「1、鈴木さん、お茶がちょっと濃すぎる」でした。
最後の文章は意訳しましたが、çokは「とても」という意味です。
もしこれに正解していたら、
あなたはトルコ語に対して自信が付いたのではないでしょうか?
一方、もしクイズに全問不正解だった人も今回はできなかっただけで
まだまだ伸びしがある大器晩成型なのではないでしょうか?
まとめとおまけ
さて、クイズを受けてみて、
あなたはトルコ語についてどう思いましたか?
「日本語と似ているというより、日本語とそのまんまやん!」
と気づいていただけたのではないでしょうか?
正直、トルコ語は日本語とは別言語と言うよりは
むしろ方言っぽさもあり、トルコ弁と表現しても良い場合があるかもしれませんね。
もちろん、今回は日本語を勉強しているトルコ人がよく挙げている共通点や
私の語学経験と語源のデータに基づいて確からしいものに絞ってご紹介しました。
そのため、実際トルコ語を勉強してみると、アラビア語やペルシャ語の単語があったり、
日本の古語には近いけど、現代の日本語との共通点が分かりにくかったりという場合もあるかもしれません。
トルコ語sen「あなた」 日本語 sonata,soti「そなた、そち」
とは言え、今回のクイズを通して、
日本語とトルコ語が根底でつながっていると感じられたかと思います。
よって、日本語からバイリンガルへの近道はトルコ語と言えるのではないでしょうか?
本編はここまでにしておまけ話をします。
ところで、そもそも日本語とトルコ語がこれほど似ているのはなぜでしょうか?
それはお察しの通り、日本語と起源が同じだからです。
日本語の大部分を構成しているのはトルコ語もしくはその親戚の言語です。
なぜそう言い切れるのかというと、学術的にもそういう議論があるようですが・・、
一番の理由は、私が世界中の言語の70ヶ国語以上を勉強してみて、
トルコ語やその親戚の言語が日本語に近いと感じているからです。
ただし、間違えてはいけないのは日本語の成り立ちや起源は
トルコ語だけではすべて説明しきれないということです。
朝鮮語、タミル語、アイヌ語
「嘘やん!こんだけ似てんのになんで断定できひんねん!」
と思った人もいるのではないでしょうか?
というのもトルコ語には存在しない文法や言い回しが
日本語には数多く存在するからです。
目の起源, 唇のびるの起源、~が・~は、
長母音と短母音の区別、促音 っ
そして、その理由の一つとして、日本語はトルコ語系の言語とは全く系統の異なる
もう一つの別の言語が基盤になっていると考えられています。
それは一体どのような言語なのでしょうか?
ヒントは環太平洋の島国です。
そういった日本語の成り立ちについては
この動画では収まらないので、また別の機会にご紹介しましょう。
最後にチャンネルのご紹介です。
私のチャンネルのキャッチフレーズは
「今日からあなたもマルチリンガル」です。
今回のように他言語との比較を通して、
直感的に学べる外国語の習得術をご紹介しています。
そして私の夢は次の2つです。
「誰もがマルチリンガルになれる!」
ということを全人類の常識にすること、
「誰もがマルチリンガルになれる」
そんな場を作ることです。
もしあなたがマルチリンガルになるための手法をもっと知りたいと思ったら、
または私の夢に賛同いただけたら、チャンネル登録・高評価をお願いします。
では、さようなら görüşürüz
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参考文献
https://starling.rinet.ru/cgi-bin/main.cgi?root=config
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/nichigen/0-kyouiku/research/kotoba/19/07kareri19.pdf