ChatGPT×多言語学習 語学ミニマリスト流で人生変わります!(YouTube動画の復習用)

外国語学習

※本ブログは私のYouTube動画のテキスト版です。
 発音が含まれる箇所については
 元の動画を参考にして下さい。

こんにちは!理系の言語オタク日向です。
今回のテーマは「ChatGPT×多言語学習」です。
今話題の文章生成AI、ChatGPTの使い方について、語学ミニマリストの観点でご紹介します。

ChatGPT Wikipedia

「ええ!?語学やのにAIを使うなんて邪道やで!」と思ったことはありませんか?

よく考えてみましょう。なぜ将棋の藤井聡太さんはあれだけ無敵なのでしょうか?

それはAIと将棋の対戦をして研究をしているからと言われています。
また記事によると、今ではほぼ全ての棋士がAIを活用しているようです。

棋士たちはAIとさらなる高みへ 藤井聡太は「人間とは違うレベルに到達しつつある」

AIが棋力向上をサポート?将棋の世界で活躍するAIとは

それと同じく外国語学習にもAIを取り入れることで、
「スーパーマルチリンガルになれるんちゃうの?」って思うと、ワクワクしませんか?

話を戻すと、ChatGPTを使えば、効率的・無料・独学でマルチリンガルになれるんです。
それによってあなたの人生が劇的に変わること間違いなしです。

なぜかというと、従来の外国語学習の勉強法に縛られる必要がなくなるからです。
例えば以下のような悩みはありませんか?私は長年悩んできました。

外国語学習の悩み

  • 留学、語学学校や有料の語学アプリを使う余力がない
  • ひたすら単語や文法をすべて暗記しようとして時間が足りない
  • 社会人になって本業が忙しい中、効率的に学習しないといけない
  • 自分にあったレベルで話し相手になってくれるネイティヴが見つからない
  • 何百冊の書籍を購入し続けても成長している感じがしない
  • 間違えからくる緊張や文化的な背景からくる誤解を経験したことがある

これからはそういったお悩みはChatGPTだけで、ほぼすべて解決することができます。

おかげさまで私は百冊ほど(計30万円以上)購入した書籍を徐々に手放すことができ、
ネイティヴの先生と話すことなく、ほぼ独学で70言語以上を勉強できています。
しかも自宅で、無料で、悠々自適にできているんです!

これは金銭的・時間的・精神的にも余裕ができる、
まさに「語学ミニマリストの勉強法」です。

皆さんにも最高の学習方法を知ってもらいたいと思い、今回の動画を作成しました。

「語学で使ったけど上手くいかんかったで」という方もいるのではないでしょうか?

ご安心ください。そういうときこそ私の出番です!
実はChatGPTを使って外国語を学ぶときに見落としていることがあります。

それは
「プロンプト」

「ブラウザの拡張機能」です。

「ちょいまって、全く聞いたことない用語やし、話についていかれへんかも・・・」
と思う人もいるかもしれませんが、ご安心ください。
非常に簡単な話です!

これら2つを使うと、先程で述べたような外国語学習の悩みが本当に消えます。(^O^)/
すると、タイトルの通りあなたの人生は良い方向に変わるでしょう!

目次「ChatGPT×多言語学習 語学ミニマリスト学習法で人生変わります。」

  1. クイズとチャンネル紹介
  2. システム環境
  3. 日向式プロンプト
  4. 外国語を使う架空の友人を作って会話するためのプロンプト
  5. 文章の言語を自動判定して、単語を表形式で表示するためのプロンプト
  6. 文章を複数の言語で翻訳するためのプロンプト
  7. プロンプトまとめ
  8. 語学に使えるChatGPT用のブラウザの拡張機能
  9. Voice Control for ChatGPT
  10. VoiceWave: Voice Control for ChatGPT
  11. ChatGPT Voice Master
  12. ブラウザの拡張機能のインストールの方法
  13. ブラウザの拡張機能の注意点
  14. 語学に使えるChatGPT用のブラウザ拡張機能のまとめ
  15. 全体のまとめ
  16. ブログ限定のおまけ:「プロンプト」の語源

クイズ

突然ですが、ここでクイズです。
ChatGPTは最大いくつの言語で会話ができるのか公式発表されていません。
しかし、現在、判明している会話可能な言語数はいくつあるでしょうか?

1. 10言語
2. 55言語
3. 100言語以上

正解は「100言語以上」でした。
なんとChatGPTは100言語以上も使いこなすことができます。
もはや言語界の神といっても過言ではないですね。

私が調査したところ、具体的には以下の言語が対応可能とされています。

・文章生成可能な言語の一覧
ChatGPTが文章生成可能な言語一覧表を大公開!多言語学習にも最適

そして、このChatGPTのようなAIを使うことがこれからの語学の標準になると私は信じています。

では、ChatGPTを使いこなすには何が必要でしょうか?

それは「プロンプト」「ブラウザの拡張機能」です。

この2つについてこれからみっちりご紹介します。

では、今回はChatGPTを使って、楽しい語学ライフを手に入れましょう!

チャンネル紹介

本題に入る前にチャンネルのご紹介です。
私のチャンネルのキャッチフレーズは「今日からあなたもマルチリンガル!」です。

70言語以上を勉強中の言語オタクの私が理系的発想と語学ミニマリストの観点から、
マルチリンガルになるためのコツや考え方を発信しています。

この動画を見たあなたは必ずマルチリンガルになれるはずです。

システム環境

まずは前提条件として「システム環境」についてご紹介します。
このチャンネルは外国語学習者向けなので、ITについて詳しくない方もいるかもしれません。

「システム環境」を料理で例えるなら、
キッチンにガスコンロや電子レンジがありますか?という話だと思って下さい。

「そんなん言われんでも分かるで」という人は1分ほど飛ばしてください。

今回の動画の説明は2023年6月時点の話で、基本的にPCを使うのが前提となります。
またiOS版のChatGPTのアプリがリリースされましたが、今回は割愛します。

そのため、ブラウザの拡張機能などスマートフォン上では動作しない内容も含まれますので、ご了承下さい。

PC

Windows 10を使います。
Macでは動作検証をしていませんが、ほかの投稿者の方がMacでデモをしていたので、
後述のブラウザが使えれば、大きな問題はないと思われます。

ChatGPTのバージョン

無料版のGPT3.5を使います。
有料版のGPT4については動作検証をしておりません。

ブラウザ

以下のブラウザであれば、ブラウザの拡張機能を利用可能とされています。

1,Google Chrome
2,Microsoft Edge

この動画の説明ではGoogle Chromeを使います。
ブラウザのインストールや初期設定についての説明は割愛します。

以上が「システム環境」の説明でした。

日向式プロンプト

まず「プロンプト」とは何のことでしょうか?
「プロンプト」とは簡単に言えば、「PCやAIに出す指示や質問」のことです。

例えば次のようなものです。

あなたはミシュラン3星のレストランのシェフです。
りんごを使った10歳の子どもが喜ぶ絶品のカレーの作り方を教えてください。

「カレーの作り方を教えて」のような単なる質問というよりは
できる限り機械が分かりやすいような命令文のことを指します。

ではここからは私が数百回以上の実験の末、開発したプロンプトを3つご紹介します。
その名も「日向式プロンプト」です。

日向式プロンプト

  1. 外国語を使う架空の友人を作って会話する
  2. 文章の言語を自動判定して、単語を表形式で表示する
  3. 文章を複数の言語で翻訳する

これらを組み合わせることで、100言語話せる友人やネイティヴの先生に質問するのと同じ効果が得られます。

ちなみにご紹介するプロンプトは長文のものもありますが、
それについてあなたが一言一句覚える必要はありません。全てブログに公開しているからです。

しかしながら、ブログではどうしても説明しにくいところがあったり、ご紹介できないところがあったりしますので
まずはこの動画でプロンプトやブラウザの拡張機能の動きをイメージしていただければと思います。

外国語を使う架空の友人を作って会話するためのプロンプト

ではChatGPTで自分の好きな話題について勉強中の言語で話してくれる友人を作りましょう!

実際の言語交換でもありそうな条件として、自分は日本語と相手の言語で話せる一方で、
相手は日本語を話せないという条件を実現させます。

その場合、

あなたはフランス人という設定でフランス語だけで会話して

と打ち込みそうですよね?

しかし、それではうまく動作しないことがあります。
例えば、最初から日本語で話し始めたり、最初のプロンプトの指示の内容をすぐに忘れたり、
長文で説明し始めたりすることが起きるのです。

「なんでやー、ChatGPT使いもんにならへんやん!」と思う人もいるのではないでしょうか?
実は機械に命令するにはもっともっともっーーーと具体的でないといけません。

正しく動作するプロンプトに修正すると、以下の通りになります。

#Instruction:
・Play as {role} and converse in {language} only from now on.
・Do not use Japanese in output from now on.
・Your ethnic group is {race} and converse about {thema}.
・Ask questions to keep the conversation flowing in about 50 words.

#Variable settings:
role = (例:友人、先生、恋人、上司など)
race = (例:ロシア人、フランス人、タイ人など)
language = (例:ロシア語、フランス語、タイ語など)
thema = (例:自分が回答しやすいテーマ、地元や趣味の話など)

#Output

「変数設定」というところで、あなたの話したい相手やテーマに変更することができます。
では、試しに実行してみましょう!

#Instruction:
・Play as {role} and converse in {language} only from now on.
・Do not use Japanese in output from now on.
・Your ethnic group is {race} and converse about {thema}.
・Ask questions to keep the conversation flowing in about 50 words.

#Variable settings:
role = 友人
race = ロシア人
language = ロシア語
thema = ロシアの歌手

#Output

「変数設定」のコツは“できるだけ具体的に”人物やテーマを設定することです。

とは言え、「自分から話したいテーマが思いつかへんねん!」という人もいるのではないでしょうか?
その時は外国人と話して盛り上がりそうな話題についてChatGPTに聞いてみましょう!

なお、このプロンプトはまだ改良の余地があります。

例えば、テーマが長い文章だと、ChatGPTが回答できないとエラーのようなものを出すことがあります。
その場合はテーマを短い表現にするか、現地の言葉にしておくのがよいかもしれません。

また現在判明している事象として、日本語で続けて5回ほど質問すると、最初の命令を忘れることがあります。

(画像)

では次はほかの言語でも試してみましょう!
外国語で検索しないと出てきにくい海外の情報を探すときにも便利です。

#Instruction:
・Play as {role} and converse in {language} only from now on.
・Do not use Japanese in output from now on.
・Your ethnic group is {race} and converse about {thema}.
・Ask questions to keep the conversation flowing in about 50 words.

#Variable settings:
role = ツアーガイド
race = フランス人
language = フランス語
thema = ブルターニュ

#Output

このように自分が知りたい角度で質問や会話をしながら、深掘りできるのは大きなメリットです。
旅行、留学、駐在する前に必要なアプリの使い方などを調べることもできます。

ここまで「外国語を使う架空の友人を作って会話するためのプロンプト」の実行例をご紹介しました。

このプロンプトは語学において非常に強い味方になると思いませんか?
なぜなら、ネイティヴの先生がいない状況、または語学留学ができない状態だとしても
語学において遅れを取ることがないからです。

いつでもどこでもあなたのタイミングやレベルで学習ができます。
特にビジネスのために外国語を勉強しているような方にはこのプロンプトは時短になるでしょう。

ぜひあなたもこのプロンプトを使ってみてください!

文章の言語を自動判定して、単語を表形式で表示するためのプロンプト

先程のプロンプトで、架空の友人と会話をすることができるようになりました。
すると、どうしても自分の知らない単語が出てきます。

特にロシア語、フランス語、ドイツ語、アラビア語のような言語では
格変化や活用によって、元の単語が分かりづらいです。
そのため紙の辞書はもちろん、オンライン辞書でも引くのが大変という場合もあるのではないでしょうか?

でも、ご安心下さい!
そんなときに役立つのが以下のプロンプトです。

名詞の性や格変化が存在する言語用のプロンプト例

# 命令書:
・後述の【入力文】に書かれた【言語】を識別する
・以下の内容を【言語】で質問して、日本語で回答して
単語を【制約条件】と【出力文】に従ってテーブル形式の表として出力してください

# 制約条件:
・文中に同じ単語がある場合は表に新たに追加しない
・表に入れるためのデータがない場合は空白にする
・一列目の単語をもとに昇順に並び替える
・表の「文章中の単語」、「国際音声記号」の列以外の値は日本語にする

#入力文:


#出力文:
入力文は【言語】です。

◯名詞
| 文章中の単語 | 国際音声記号 | 文法の性 | 文法の数 | 単語の原形 | 意味 |
・文法の性の例:男性、女性、中性など
・文法の数の例:単数、複数、双数など

◯それ以外の品詞
| 文章中の単語 | 国際音声記号 | 品詞の名称 | 意味 |

「入力文」の箇所に、文章を貼り付けて実行することで、
「出力文」の項目に従って文章中にある「単語の一覧表」を作ることができます。

上記の場合は、表の項目として「名詞の性」や「格変化」を入れているので、
そのような文法が存在する言語に使うことができます。

そのような文法がない場合や文法用語が異なる場合は、表の項目の変更が必要となります。
後ほど別の例もご紹介します。
では実行してみましょう!

# 命令書:
・後述の【入力文】に書かれた【言語】を識別する
・以下の内容を【言語】で質問して、日本語で回答して
単語を【制約条件】と【出力文】に従ってテーブル形式の表として出力してください

# 制約条件:
・文中に同じ単語がある場合は表に新たに追加しない
・表に入れるためのデータがない場合は空白にする
・一列目の単語をもとに昇順に並び替える
・表の「文章中の単語」、「国際音声記号」の列以外の値は日本語にする

#入力文:
Far breton : C'est un dessert traditionnel breton à base de farine, d'œufs, de sucre et de lait. Il est souvent agrémenté de pruneaux macérés dans du rhum.

#出力文:
入力分は【言語】です。

◯名詞
| 文章中の単語 | 国際音声記号 | 文法の性 | 文法の数 | 単語の原形 | 意味 |
・文法の性の例:男性、女性、中性など
・文法の数の例:単数、複数、双数など

◯それ以外の品詞
| 文章中の単語 | 国際音声記号 | 品詞の名称 | 意味 |

次は出力内容を変更し、中国語、タイ語、ベトナム語、韓国語のような言語で使えるようにしましょう!
それらの言語では名詞の性や格変化のような文法がないため、項目としては不要となります。
変更したものは以下のとおりです。

# 命令書:
・後述の【入力文】に書かれた【言語】を識別する
・以下の内容を【言語】で質問して、日本語で回答して
単語を【制約条件】と【出力文】に従ってテーブル形式の表として出力してください

# 制約条件:
・文中に同じ単語がある場合は表に新たに追加しない
・表に入れるためのデータがない場合は空白にする
・一列目の単語をもとに昇順に並び替える
・表の「文章中の単語」、「国際音声記号」の列以外の値は日本語にする

#入力文:


#出力文:
入力文は【言語】です。

◯名詞
| 文章中の単語 | アルファベット転写 | 意味 |

◯それ以外の品詞
| 文章中の単語 | アルファベット転写 | 品詞の名称 | 意味 |

(動画内でデモ)

# 命令書:
・後述の【入力文】に書かれた【言語】を識別する
・以下の内容を【言語】で質問して、日本語で回答して
単語を【制約条件】と【出力文】に従ってテーブル形式の表として出力してください

# 制約条件:
・文中に同じ単語がある場合は表に新たに追加しない
・表に入れるためのデータがない場合は空白にする
・一列目の単語をもとに昇順に並び替える
・表の「文章中の単語」、「国際音声記号」の列以外の値は日本語にする

#入力文:
日本動畫,又叫日式動畫,是指日本出品的動畫作品,主要通過電視播出。除了一些原创作品以外,一般是由漫畫、繪本、小說、輕小說或者遊戲的改編而成,常常根据不同的观众受众分为不同的风格和流派。

#出力文:
入力文は【言語】です。

◯名詞
| 文章中の単語 | アルファベット転写 | 意味 |

◯それ以外の品詞
| 文章中の単語 | アルファベット転写 | 品詞の名称 | 意味 |

なお、このプロンプトは正しく回答しないこともあり、表の内容が間違えていることがあります。
その場合の解決策は以下の2つです。

1つ目の解決方法

3行目の指示「・以下の内容を【言語】で質問して、日本語で回答して」を
「・以下の内容を英語で質問して、日本語で回答して」に修正する

言語によっては正しい回答になります。
ただ私も全てを把握しているわけではありませんので、ご自身で実験してみてください。

2つ目の解決方法

ChatGPTは使わず、英語版Wiktionaryや各言語専用の辞書を使う。
https://en.wiktionary.org/wiki/Wiktionary:Main_Page

Wiktionaryの使い方については過去の動画で触れています。

英語版のWiktionaryは国際音声記号で単語の発音が書いていることが多いので、個人的におすすめです。

もし表がうまく作成できない場合は、ChatGPTにプロンプトの分かりにくいところを聞くという方法もあります。
それでも解決できないという場合もあるかもしれません。
その場合はコメント欄で質問いただければ、可能な限りお答えしたいと思います。

以上が「文章の言語を自動判定して、単語を表形式で表示するためのプロンプト」でした。

文章を複数の言語で翻訳するためのプロンプト

最後は多言語学習をする上で特に役立つ翻訳に関するプロンプトです。

以下のプロンプトを使えば、日本語から別言語に翻訳することができます。

# Instruction:
Please translate {Input} into all {Language} and create the table as {Output}

#Language:


#Input:


#Output:
| 言語名 | 翻訳文 |

「対象言語」に翻訳したい言語を、「入力文」には翻訳したい文を入力します。

「いや、翻訳なんかGoogle翻訳使えばええやん?」と思う人もいるのではないでしょうか?

もちろん、一つの文章を翻訳するだけなら、Google翻訳で十分です。
しかし、ChatGPTで文章を翻訳した場合には大きなメリットが2つあります。

1つ目は「語族」を使った外国語学習がしやすいことです。

このチャンネルを視聴されている方ならお馴染みである、「語族」というものがあります。
言語には共通起源の言語からなるグループがあり、それを語族といいます。
同じ語族に属している言語であれば、共通点が多いので、関連付けて覚えやすいです。

私の感覚的には「関西弁が話せるんやったら、少し横の広島弁くらいなら、それっぽく話せるんちゃうの?」という感じです。

ChatGPTが対応している代表的な語族と言語の例

・印欧語族ゲルマン語派
英語、オランダ語、ドイツ語、ルクセンブルク語、イディッシュ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、アイスランド語、フェロー語

・印欧語族イタリック語派
イタリア語、スペイン語、カタルーニャ語、フランス語、ポルトガル語、ガリシア語

・印欧語族スラヴ語派
ロシア語、ウクライナ語、ポーランド語、チェコ語、ブルガリア語

・オーストロネシア語族
タガログ語、マオリ語、ハワイ語、インドネシア語、マレー語、ジャワ語

・チュルク語族
トルコ語、アゼルバイジャン語、トルクメン語、ウズベク語、ウイグル語、タタール語、カザフ語、バシキール語、キルギス語

・アフロアジア語族
アラビア語、ヘブライ語、アムハラ語

ここでは一例として、英語が属しているグループ、インドヨーロッパ語族ゲルマン語派の中で
ChatGPTが対応している言語を用いて翻訳して比べてみましょう!

# Instruction:
Please translate {Input} into all {Language} and create the table as {Output}

#Language:
英語
オランダ語
ドイツ語
ルクセンブルク語
イディッシュ語
デンマーク語
スウェーデン語
ノルウェー語
アイスランド語
フェロー語

#Input:
私は英語が話せます。あなたは日本人ですか?

#Output:
| 言語名 | 翻訳文 |

日本では英語教育がされているので、英語と系統の近い言語を見ると、共通点が分かりやすいのではないでしょうか?

ちなみに英語の兄弟言語とされているのはフリジア語と呼ばれる言語です。
残念ながらそれはChatGPTではまだ対応していないようです。
個人的にはオランダ語あたりが比較的似ていると感じています。

次にChatGPTで文章を翻訳した場合の2つ目のメリットをご紹介します。

実は、ここからがChatGPTの本領発揮です。
それは翻訳した文章に対して、“解説”できるということです。
これは単なる翻訳ツールにはできない、ChatGPTの強みと言えます。

具体的には翻訳のプロンプトを使ったあとに、下記のような命令をすることで親切に解説してくれます。

翻訳プロンプト実行後のプロンプト例

その文章を例にして、英語、オランダ語、ドイツ語について文法の共通点と単語の語源を解説して

こうすることで、同じ語族に属している言語同士を手軽に比較できるので、
多言語学習には非常に有効だと思われます。

ではチュルク語族の言語で試してみましょう!
トルコ語やウイグル語が属しているグループのことです。
実はチュルク語族は文法や単語面で日本語に近いので、日本語使用者には有利な言語と言えます。

# Instruction:
Please translate {Input} into all {Language} and create the table as {Output}

#Language:
トルコ語
アゼルバイジャン語
トルクメン語
ウズベク語
ウイグル語
タタール語
カザフ語
バシキール語
キルギス語

#Input:
ええ、私は元気です。その坂や頂上には家がある。カラスたちはなぜか大阪であれを燃やしている。

#Output:
| 言語名 | 翻訳文 |

過去の動画でもご紹介している通り、日本語とチュルク語族には共通起源の可能性のある多くの単語があります。

日本ではほとんど知られていませんが、トルコ語の動画を見ると、日本語との共通点について紹介しているものもあります。

では最後の例としてオーストロネシア語族の文章を翻訳してみましょう。
タガログ語やインドネシア語が属しているグループのことです。

「そんなんいつ使うねん!」と思う人もいるのではないでしょうか?
先程のチュルク語族と引き続き、実は日本語に近い単語や発音を持っています。

# Instruction:
Please translate {Input} into all {Language} and create the table as {Output}

#Language:
タガログ語
マオリ語
ハワイ語
インドネシア語
マレー語
ジャワ語

#Input:
まさやさんとさやさんは幸せだ。新鮮な葦が生えている。確実に水を飲む。富士山には白い頂がある。

#Output:
| 言語名 | 翻訳文 |

ほかの共通単語も実はあるのですが、詳しくは今後の動画でご紹介します。
このように日本語とほかの言語に共通点があることは意外ではないでしょうか?

そのため、あなたが日本語使用者で、外国語に苦手意識があったとしても、
実は日本語を知っているだけで、もうトルコ語やタガログ語について少し知っている状態なのです。
それに気づいていただけたのであれば嬉しいです。

なお、このプロンプトを使う際の注意点が一つだけあります。
それはChatGPTがどの言語で文章生成できるかを事前に確認しておく必要があるということです。

冒頭のクイズにもあったように、ChatGPTがどの言語が対応しているかについてOpenAI社は現時点で公表していません。
そのため、もしChatGPTが対応していない言語で指示を出した場合は、完全にデタラメな文章を生成します。

「どの言語で出力できるか分からへんし、もう無理やー」と思う必要はありません。

冒頭にも述べたように私が出力可能な言語を調べたので、ブログで公開しています。
それを参考にしてもらえると、回避できるはずです。

文章生成可能な言語の一覧

最後にこの翻訳のプロンプトのメリットをおさらいしましょう!

1,「語族」を使った外国語学習がしやすいことです。
特に同じ語族に属している言語であれば、共通点が多いので、関連付けて覚えやすいです。
その中には言語名が違っても、実は中身がほとんど同じである言語が数多く存在しています。

2、翻訳した複数の文章について、解説することができる
単なる翻訳ツールではできない機能です。特に教材が少ない言語を学ぶ際にも役に立つでしょう!

以上が「文章を複数の言語で翻訳するためのプロンプト」でした。

プロンプトまとめ

では前半の話、「プロンプト」についてまとめましょう!

プロンプトとは「ChatGPTのような生成AIに行う質問や指示のこと」を特に指します。
今回は私が開発した「日向式プロンプト」を3つご紹介しました。

1,外国語を使う架空の友人を作って会話するためのプロンプト
これを使えば、100言語について会話形式で教えてもらえます。

2,文章の言語を自動判定して、単語を表形式で表示するためのプロンプト
文章中で使われている単語で、単語帳を作ることができます。

3,文章を複数の言語で翻訳するプロンプト
同じ起源の言語を一緒に出力し、それらを解説できるので、多言語学習に適しています。

これらを組み合わせれば、マルチリンガルになることは非常に簡単なのです。
なぜなら、100言語話せる友人やネイティヴの先生を持っているといっても過言ではないからです。

さらに教材があまりない言語になればなるほど、ChatGPTを使うほうが学びやすいということもご理解いただけたでしょうか?

つまり、AI時代において、あなたが100言語習得できるのも夢ではありません!

ちなみに外国語学習には以下のようなプロンプトも使えるかもしれません。

  • 特定のテーマについて二人で会話した内容を出力する
  • 海外のメディアや有名人、歌手などを調べてもらう
  • アニメや漫画、科学、ITなど自分が使いそうなジャンルの単語を出力する
  • 例文と一緒に国際音声記号を表示する
  • 外国語検定の問題を作って、自分に出題させる
  • あえて誤用が含まれる例文を出して、逆に自分が添削しながら学ぶ

なお、私の夢は
「全人類マルチリンガル計画」
です。

プロンプトについては世界的に見ても、まだまだ発展途上です。
これから便利なものも増えていくでしょう!

そのため、SNS上で「#理系の言語オタク」というハッシュタグでプロンプトを広めてもらっても大歓迎です!
もしあなたがより良いプロンプトが作れたら、コメント欄で共有してください!

もしこの内容が好評またはリクエストがあれば、新たなプロンプトを作って公開するかもしれません。

ここからは後編として
「ブラウザの拡張機能」
についてご紹介します。

「正直、プロンプトだけでももう十分やで」と思った人もいるのではないでしょうか?

しかし、ここから先を聞かないと、あなたはずっーーと無音で外国語を勉強することになります。
従来の書籍中心の語学で言えば、CDがない状態で勉強するようなもので、非常に効率が悪いです。

なぜなら、英語やフランス語のような言語では文字と発音が必ずしも一致しないこともあるからです。
だからこそ、ChatGPTには「ブラウザの拡張機能」というものが必要になります。

本題に入る前にここで休憩です!

語学に使えるChatGPT用のブラウザの拡張機能

ChatGPTを外国語学習で使うと、いくつか面倒な場面に直面します。

1,外国語で入力するのが面倒なパターン

スペイン語やトルコ語のようなローマ字を使う言語ならともかく、
「例えば、ロシア語、タイ語、アラビア語を手入力するのは大変すぎんで!」という人もいるのではないでしょうか?

正直、日本語でさえ長文を入力するのが大変にも関わらず、外国語だとより一層難易度が増しますよね。

2,会話はできるけど、読み書きができないパターン

例えば、タイ語の学習者でよく見かけるのですが、
「タイ語で会話できんねんけど、文字を読んだり、書いたりするのは無理やねん!」という人がいます。
その場合、ChatGPTでいくら文章を生成しても、何も理解することができませんよね。

これ以外にも英語、フランス語やオランダ語のように書いてある文字と実際の発音が大きく異なる言語も存在します。
そのような場面に直面した場合は、ChatGPTは使えないのでしょうか?

そんなことはありません。

ChatGPTのデフォルトで提供されていない機能についても、無料のツールを使えば補うことができるからです。
それが「ブラウザの拡張機能」です。

「ブラウザの拡張機能」の中には、ChatGPTに声で入力したり、出力した文章を読み上げたりできるものがあります。

つまり、ChatGPTに「耳」と「声」を与えることができます。
これによってなんと、実際の外国人の会話と同じように「話す、聞く、書く、読む」という全ての練習が実現できます。

もちろん、有料のChatGPTなら、公式プラグインを使っても同じことが実現できる場合もあります。
しかしながら、今回は無料でできることに焦点を当てていきたいので、「ブラウザの拡張機能」を調査しました。

今回は数ある中から、私が実際に使ってみて、外国語学習によいと感じたものを3つご紹介します。

インストールの方法はどれも同じなので後ほどまとめてご説明します。

まずは、それぞれの機能や対応している言語をご確認いただき、その上であなたが必要だと思ったものをインストールしてください。
なお、ブラウザの拡張機能の名称や機能は2023年度6月時点のものとなります。

Voice Control for ChatGPT

最初にご紹介するのは「Voice Control for ChatGPT」です。

Chromeウェブストアのページ

Voice Control for ChatGPT

Edge アドオンのページ

Voice Control for ChatGPT – Microsoft Edge Addons

これはChatGPT関連の動画ならご紹介されていることも多いので、ご存じの方もいるかと思います。

特徴はシンプルで使いやすいことです。日本語で音声入力する際にも便利です。

なお、この拡張機能を使えるブラウザはGoogle Chromeか、Microsoft Edge (Windows版のみ)です。
Windowsではなく、Macを使っている人はGoogle Chromeをお使いください。

(動画内でデモ)

「Voice Control for ChatGPT」対応言語一覧

長所

また読み上げる速度を調整できるので、リスニングにも使えます。
読み上げの音声はMicrosoftやGoogleが提供しているものを利用しているので、
言語によっては読み上げる人を、男性もしくは女性に変更することも可能です。

短所

対応言語数が少なく、ヨーロッパの言語にやや偏っています。
アラビア語、タイ語、ベトナム語、トルコ語、ウクライナ語のような言語は対応していません。

VoiceWave: Voice Control for ChatGPT

次にご紹介するのは「VoiceWave: Voice Control for ChatGPT」です。
1つ目のものと名称が似ていますが、全くの別物です。

Chromeウェブストアのページ

ChatGPTの音声コントロール

Edge アドオンのページ

ChatGPTの音声コントロール – Microsoft Edge Addons

「VoiceWave: Voice Control for ChatGPT」の対応言語一覧

(動画内でデモ)

長所

音声入力については1つ目にご紹介した拡張機能より対応可能な言語が非常に充実しています。
約80言語以上に対応しており、タイ語やウクライナ語、トルコ語などの音声入力が可能です。
また読み上げ速度と音量を調整できます。

短所

音声入力については対応言語が充実していますが、
文章の読み上げが可能な言語については、1つ目の拡張機能とほぼ同じで多くありません。
そのため、タイ語やウクライナ語、トルコ語などは読み上げることができません。

注意点

音声入力の機能はMicrosoftやGoogleのサービスを使っています。
拡張機能で音声入力ができることと、ChatGPTの回答精度が高いかどうかは別の話なので、
少しマイナーな言語だと、意味不明な回答が返ってくることもあります。

ChatGPT Voice Master

最後にご紹介するのは「ChatGPT Voice Master」です。

Chromeウェブストアのページ

Voice Master for ChatGPT (Sidebar Everywhere)

Edge アドオンのページ

Edgeアドオンページにはありませんが、ChromeウェブストアにあるものをEdgeで使うことができます。
詳細は後述。

ここまで紹介した拡張機能はあくまでも音声入力や文章の読み上げ機能があるというものでした。
こちらは言語学習により役立つ機能が備わっています。
しかし、残念なことに私が最初に見つけたときから、大きくアップデートされており、
現在ではご紹介したかった読み上げ機能などが正しく動作しないようです。
その点、ご了承下さい。

「ChatGPT Voice Master」の対応言語一覧

(動画内でデモ)

長所

ほかの拡張機能にはなかった文章の翻訳もあわせて出力することができる。

対応可能言語数が大量にあります。
1つ目と2つ目にはなかったウクライナ語、フィンランド語、アラビア語、トルコ語、タイ語、ベトナム語、スワヒリ語などが含まれます。

短所

現在、不具合が多いです。
さらに文章の読み上げ機能が現在使えないようなので、
もし改善されない場合はGoogle翻訳の拡張機能でなどで読ませるほうがよいかもしれません。

長所とも短所とも言える点

広範囲で使用されているような言語によっては方言の選択も必要となることがあります。
例えば、ニュージランド英語、エジプトアラビア語、スイスドイツ語、アメリカスペイン語のようなものです。

その言語を学び始めた人にとっては、自分にどれが必要かを想像できない場合もあるかもしれません。

以上が「語学に使えるChatGPT用のブラウザの拡張機能」でした。

拡張機能のインストールの方法

ここまでChatGPTで外国語を勉強するためのおすすめ「ブラウザの拡張機能」を3つご紹介しました。

どの拡張機能もそれぞれ長所・短所がありますので、
あなたがどの言語を学びたいか、どの機能が必要なのかに合わせてインストールしてみましょう!

一般的なブラウザの拡張機能のインストールの方法は以下のとおりです。
Googleの検索画面で「chrome ウェブストア」と検索して下さい。すると上位に表示されるはずです。
https://chrome.google.com/webstore/category/extensions?hl=ja

「ストアを検索」という検索ボックスで、追加したい拡張機能の名前を追加します。
追加したい拡張機能を見つけたら、「Chromeに追加」をクリックして下さい。

「拡張機能を管理」を見ると、追加された拡張機能が表示されますので、
これでインストール完了です。

注意しないといけないのはたまに紛らわしい名前のものがあって、間違えてインストールしてしまうことです。
ほかにも自分で探すのが面倒な人もいるかもしれません。
その場合は、私のブログにリンクを貼っておきますので、そちらからインストールするのが確実です。

なお、拡張機能がChromeウェブストアにはあるものの、
Edgeアドオンのページに存在していない場合もあります。

その場合でも諦める必要はありません。
実はChromeウェブストアにあるものをMicrosoft Edgeで使うことができるからです。
詳しくは分かりやすく解説されているページをブログに貼っておきます。

https://tanweb.net/2020/06/17/33164/#Edge_Chrome

もしやり方がわからない場合はコメントでお気軽にご質問してください。

以上が「拡張機能のインストールの方法」でした。

ブラウザの拡張機能の注意点

ブラウザの拡張機能を使う上で、注意しないといけないことが2つあります。

1つ目は複数の拡張機能を使うと「競合」が発生するということです。

「競合」が何のことかわからない人向けに例えるなら、
自転車をこぎながら、車を運転しようとするようなものです。

人間の脚は二本しかありませんので、どちらかしか実行できないことがあります。
これが「競合」です。

もちろん、相性が良くて、同時に動かせるものも存在していますが、これは実験してみないとわかりません。
また複数の拡張機能を入れている場合は、動作が重くなることがあります。

競合の回避策としては、使わないものはその都度、「オフ」にすることです。
オン・オフの切り替えは「拡張機能を管理」からできます。
chrome://extensions/

ここで切り替えても、画面に反映されるとは限らないので、
反映していない場合はChatGPTの画面に戻り、ページをリロードして下さい。
「F5キー」を押すか、画面の左上にある「再読み込み」をクリックすることで、可能です。

次に注意しないといけないことの2つ目は「セキュリティ」です。
拡張機能の中にはセキュリティ対策が万全ではないものや、
意図的に動作に不必要な情報まで収集するものも存在しています。

こちらもそれぞれの拡張機能が何の権限を使用しているのか確認と設定が可能です。
最後に紹介した拡張機能、ChatGPT Voice Masterを例に設定しましょう!

権限等の設定をすることで、設定していない人と比べて
安全にChatGPTを使った外国語学習ができるようになるからです。

まずは先程と同様、「拡張機能」の一覧から、確認したい拡張機能の「詳細」を選択します。
chrome://extensions/

すると下図のような画面になります。
今回はChatGPT用の拡張機能なので、基本的に「サイトへのアクセス」はChatGPTのURLが入っているはずです。
もし「サイトへのアクセス」で何も入っていない場合は、「特定のサイト」に変更し、以下のChatGPTのURLを追加してください。
https://chat.openai.com/

関係のないサイトのときに動作可能な状態になっているのはよくありません。

次に「サイトの設定」をクリックします。
chrome://extensions/?id=enfppaopagmlfmfpkfilnnoojkcclnom

この画面では権限を以下のように設定しましょう!
こちらもなんでも権限を許可していると、セキュリティ上よくありません。
chrome://settings/content/siteDetails?site=chrome-extension://enfppaopagmlfmfpkfilnnoojkcclnom

ここまでできたでしょうか?

今後もし便利な拡張機能が出た場合も、同じような設定やアクセスの権限を制限することで、
何も設定していない人と比べてより安全にChatGPTを使った外国語学習ができるようになります。

以上が「ブラウザの拡張機能の注意点」でした。

語学に使えるChatGPT用のブラウザ拡張機能のまとめ

では後半の「ブラウザの拡張機能」についてまとめましょう!

ブラウザの拡張機能を使うことで、デフォルトのChatGPTにはなかった「声」と「耳」を持たせることができます。
あなたが学びたい言語や使いたい機能によって、必要なものをインストールしてください。

複数の拡張機能を使う場合には「競合」と「セキュリティ」には注意しましょう!

全体のまとめ

今回はChatGPTを使った超具体的な外国語の学習方法についてご紹介しました。

「日向式語学プロンプト」

「ChatGPT用のブラウザの拡張機能」

これらを組み合わせることで、ChatGPTは100言語使えるあなたの味方になります。
結論、ChatGPTを使えば、効率的・無料・独学でマルチリンガルになれます。

これによって、あなたの人生が劇的に変わること間違いなしです。

今回ご紹介した内容はブログにも同じ内容を書いていますので、復習用にお使いください。
コメント欄よりあなたの感想やリクエストもお待ちしています。SNSで自由に広めてもらっても構いません。
私と一緒にマルチリンガルになりましょう!

最後にチャンネルのご紹介です。
このチャンネルのキャッチフレーズは
「今日からあなたもマルチリンガル」
です。

70言語勉強中である言語オタクの私が
理系発想の視点と語学ミニマリストの観点から、
言語学習に役立つ独自の手法や考え方をご紹介しています。

そんな私の夢は
「全人類マルチリンガル計画」
です!

もしあなたがマルチリンガルになるための手法をもっと知りたいと思ったら、
または私の夢に賛同いただけたら、お早めにチャンネル登録をお願いします。

ではさようなら!

おまけ:「プロンプト」の語源

ここからはブログだけのおまけ情報です。動画の前半では「プロンプト」について紹介しました。
「プロンプト」とは簡単に言えば、「PCやAIに出す指示や質問」のことでしたね。

では、実際はどのような意味や起源を持つ単語なのでしょうか?
ほかの動画ではなかなか紹介されない、語学系チャンネルならではの「語源」について触れておきます。

まず、promptの語源を遡ると、ラテン語prōmptusにたどり着きます。
prōmptusは「取り出す、生み出す」という意味を持っています。
そこから意味が転じて「可視化する」というニュアンスがあります。

https://en.wiktionary.org/wiki/promptus#Latin

派生語として、イタリア語・スペイン語・ポルトガル語ではpronto「準備ができている」という意味の単語があります。

一方、フランス語ではpromt /pʁɔ̃/, /pʁɔ̃t/, /pʁɔ̃pt/ 「迅速に、早い」という意味になりました。

https://en.wiktionary.org/wiki/prompt#French

そして、英語のpromptはそのフランス語の意味を取り入れたので、
「瞬時に、迅速に、行動を促す」という意味で使われています。

https://en.wiktionary.org/wiki/prompt#English

PCに詳しい人なら「コマンドプロンプト」というのが馴染み深いのではないでしょうか?
黒い画面からPCに命令できるものです。

https://wa3.i-3-i.info/word11367.html

現代ではそのようなPCで使われているニュアンスを踏まえて、
ChatGPTのような「生成AIに行う質問や指示」のことを「プロンプト」と呼んでいるようです。

つまり、プロンプトとは元のラテン語のニュアンスを踏まえると、
「PCやAIに分かりやすい指示をすることで、自分が欲しい情報を生み出す」という意味になります。

このように語源をたどると、分かりにくい単語も覚えやすくなりませんか?
おまけは以上となります。

参考資料

【noteの深津さん考案】ChatGPTの「深津式プロンプト・システム」を解説!