あなたもなれる!20ヶ国語超えビジネスマルチリンガル 欧米編 Part1(YouTube動画の復習用)

スペイン語 ドイツ語 ヒンディ語 フランス語 ポルトガル語 マルチリンガル学習法 ロシア語 外国語学習 多言語比較学習 英語 語族の活用

※本ブログは私のYouTube動画のテキスト版です。
 発音が含まれる箇所については
 元の動画を参考にして下さい。

こんにちは!
今日からあなたもマルチリンガル!
理系の言語オタク日向です。

あなたもなれる!20ヶ国語超えビジネスマルチリンガル 欧米編 Part1

あなたはビジネスで役立つマルチリンガル、
つまり、ビジネスマルチリンガルになりたいなぁ
と思ったことはありませんか?

例えば、こちらの言語を全て使えたらどうでしょう?

英語、ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語、アイスランド語、
イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ルーマニア語、
ロシア語、ウクライナ語、ポーランド語、チェコ語、ウェールズ語
ヒンディー語、ペルシャ語、ウルドゥー語、ベンガル語、ギリシャ語

もし
このような20ヶ国語以上の言語を
”あなた”が使うことができれば
仕事で活躍できる幅が広がるのではないでしょうか?

例えば
事業の海外展開、
海外のお客様との交渉、
日々のメールのやり取りなど、
様々なビジネスシーンで

多言語を使えることによって
仕事が進めやすくなったり、
信頼を築けたりすることがあります。

特にビジネスでは使う表現が限られているので、
必ずしもネイティヴ話者のように
流暢に外国語を話せる必要はありません

しかし、
こんなことを思ったことはありませんか?

「ビジネスでメリットがあるとはいえ、
外国語の一つも話されへんのに
何十ヶ国語も身に付けるなんて夢のまた夢やわぁ」

不思議に思われるかも知れませんが、
20ヶ国語超えのビジネスパーソンというのは
あなたが思っているより簡単になることができます。

そして、従来、語学力向上のために
必要とされていたこちらのような条件は
現代には必ずしも必要ではありません。

    従来、外国語の習得に必要とされていたもの

  • 語学教室へ通う
  • 恵まれた語学の才能
  • 外国人と毎日接する環境
  • 語学留学

2020年現代において
マルチリンガルになるのに必要なのは
効率的な学習手法とインターネット環境、この2つのみです。

このシリーズでは
ビジネスパーソンの”あなた”に向けて、
「誰もが、今すぐ、無料で」20ヶ国語超えの
マルチリンガルになれる方法をご紹介します。

ここでクイズです。
”あなた”が20ヶ国語超えの
ビジネスマルチリンガルになるために
効果的な方法はどれでしょう?

1 各言語個別に書籍で毎日コツコツ覚える
2 言語や文字の起源を理解し、
 インターネットを使って、効率良く学ぶ

どちらか一つお選び下さい。

正解は
「2 文字や言語の起源を理解し、
 インターネットを使って、効率良く学ぶ」でした。

今回も言語のオタクの私と一緒に
ほかでもない、”あなた”
欧米の言語20ヶ国語以上を
身につけるための方法を学んでいきましょう!

こちらが今回のシリーズの目次です。
欧米の言語を学ぶための
具体的な手法をご紹介します。

    目次

  • Part1 欧米人の常識!語族の活用
  • Part2 Wiktionaryの活用
  • Part3 文字の習得術(欧米編)
  • Part4 気をつけたい発音(欧米編)

Part1
欧米人の常識!語族の活用

Part1でご紹介したいのは
「インドヨーロッパ語族」という学説を使った学習方法です。

まず「語族」というのは何かというと、
「起源が同じとされている言語のグループ」のことです。

そして「インドヨーロッパ語族」というのは
起源が同じとされている英語、フランス語、ロシア語、ヒンディー語などが
属しているグループになります。

この「インドヨーロッパ語族」というものを使った学習法を行うと
次のようなメリットがあります。

    語族を使った場合の学習法のメリット

  1. 単語を比較するだけで語彙が増やせる
  2. 自分が知らない単語の意味を推測できる

「そんな話を聞いても、まだよう分からへん」
という人もいると思うので、
具体例をご紹介しつつ、
なぜ語族を知っていると便利なのかを理解していきましょう!

まずは、この考え方を持っている
ヨーロッパ人の感覚を皆さんと一緒に理解してみましょう。

皆さん、特に日本の方は
こちらの言語全てで
簡単なフレーズでも読んだり聞いたりすることができるでしょうか?

英語、ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語、アイスランド語、
イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ルーマニア語、
ロシア語、ウクライナ語、ポーランド語、チェコ語、ウェールズ語
ヒンディー語、ペルシャ語、ウルドゥー語、ベンガル語、ギリシャ語

日本で教育を受けた方であれば
「英語は少し分かるんやけど、
他の言語は習ってへんし分かるわけないやん!」
と思う人が多いのではないでしょうか?

一方、フランス人やロシア人のようなヨーロッパ人に
同じような質問をしてみると、こんな感じで返ってきます。

「ふむふむ。これは全て私の母語の家族なので、コツさえ分かれば理解できなくもないね。
もちろん、インドの言語やケルトの言語は多少の勉強が必要だけど、
それでも言語の家族なのでできるでしょう。」

なぜこのように見え方の違いがあるのでしょうか?

それは多くのヨーロッパ人が先程ご紹介したような
「インドヨーロッパ語族」という概念を理解しているからです。

その概念を理解すると、”あなたも”
この中にある英語やスペイン語、ロシア語など
いずれかを知っているだけで、それ以外の言語、
例えば、ヒンディー語、チェコ語など
何十ヶ国語も理解できるようになるということです。

知っているだけで便利だと思いませんか?

個別に英語は英語、スペイン語はスペイン語、ロシア語はロシア語と勉強するよりも
それらは全て親戚として考えるだけで、
身に付くスピードも格段に早くなるのではないでしょうか?

次は先程ご紹介したこちらのメリットについて解説していきます。

    語族を使った場合の学習法のメリット

  1. 単語を比較するだけで語彙が増やせる
  2. 自分が知らない単語の意味を推測できる

語族を使った場合の学習法のメリット1
単語を比較するだけで語彙が増やせる

次はどんな単語の起源が同じで、
そこに共通性があるのかを
実際の単語でご確認いただきましょう!

ここでは起源が同じ単語の3つの例をご紹介します。
※以降の図はブログでもご覧いただけます。

・例1
インドヨーロッパ語族において
「私の」を意味する単語はm音が多い
(eǵhómのような単語が起源と考えられている)

ゲルマン語系
英語:my
オランダ語:mijn
ドイツ語:mein
イタリック語派
ラテン語:meus
イタリア語:mio
フランス語:mon
バルト・スラヴ語派
ロシア語:мой [moj]
ポーランド語:mój [muj]
セルビア語:moj [môːj]

あまり比較することはないと思いますが、
こう見ると、全部同じやなと思いませんか?

・例2
インドヨーロッパ語族において
「私は」を意味する単語はiの音が多い
(例1と同じでeǵhómのような単語が起源と考えられている。)

ゲルマン語系
英語:I
オランダ語:ik
ドイツ語:ich
イタリック語派
ラテン語:ego
イタリア語:io
フランス語:je
※jeはegoのG[g]音がJ [ʒ]音に
 変化したと理解できる。
バルト・スラヴ語派
ロシア語:я [ja]
ポーランド語:ja [ja]
セルビア語:ja [jâː]

例1よりは全体で見ると、
共通性が少ないかなと感じるかもしれませんが、
個別に比べると結構似ています。

例えば
英語、ドイツ語、オランダ語が似ているのは文字を見ると分かりますね。
全てIの文字や音が含まれています。

ほかにもオランダ語ikとラテン語ego、
イタリア語ioとロシア語яは音が似ているなと思いませんか?

これまでは全く関係ないと思っていた言語で「私」という意味の単語を比べるだけでも
その法則性を見つけることができるのではないでしょうか?

・例3
インドヨーロッパ語族において
「~です」「~があります」を意味する動詞は
beやes,sunのような音が多い
(héstiのような単語が起源と考えられている。)

ゲルマン語系
英語 be (なし) is
オランダ語 ben zijn is
ドイツ語 bin zein ist
イタリック語派
ラテン語 (なし) sum,sunt esse,est
イタリア語 (なし) sono essere,è
フランス語 (なし) suis,sont être,est
バルト・スラヴ語派
ロシア語 быть
[bɨtʲ]
(なし) есть
[jesʲtʲ]
セルビア語 бити
[bîti]
сам
[sam]
је
[je],
јести
[jêsti]

例3を見てもらうと、こっちの言語にはこの単語はあるけど、
こちらにはないという場合もありますが、
同じ音の単語だけを並べると雰囲気同じだなと
分かるのではないでしょうか?

以上、起源が同じ単語の例3つをご紹介しました。
似た意味の単語を比較するだけでも
全体として共通性があるなとご理解いただけたのではないでしょうか?

これはたまたま音が同じということではなく、
先程ご紹介したとおり、
どの言語も起源が同じだからです。

同じ語族に属している言語であれば、このような法則性が
ありとあらゆる単語にあると思ってもらって構いません。

もちろん、どんな言語にも外来語が含まれていたり、
今回ご紹介した例のように
単語を並べても意味が少しずれていたり、
同じかどうかはパッと見で分からないものもあります。

とは言え、今回の例のように単語を比較するだけで
「初めての外国語も覚えれるかも?」と感じませんでしたか?

この感覚を日本語の方言で例えるなら、
関東の「~だ」という言い方が、
関西なら「~や」、九州なら「~じゃ」というように言い方は違っても
全部同じ意味の単語と理解できるのに近いと思います。

これが語族を使った学習法
つまり、単語を比較するだけで語彙を増やせる方法です。

  

語族を使った場合の学習法のメリット2
自分が知らない単語の意味を推測できる

ここまで聞いた皆さんなら、理解が出来るかと思います。

この語族を使った学習法を続けていくと、
自分が勉強したことがない言語の
知らない単語を辞書で調べなくても
意味が推測できるようになります。

例えば、あなたが英語の「それ」を
意味する単語itを知っていて
ロシア語を全く知らなかった場合

文章中や会話中によく出てくる
ロシア語のэто[ɛtə]は
音が似ているので
もしかして英語のitと同じ単語かな?
と推測できるわけです。
スペイン語のestoも同じ発想で覚えることが出来ます。

この力を養うと、
最初のほうに皆さんにご質問したこと
「皆さん、特に日本の方はこちらの言語を全て理解できますか?
簡単なフレーズでも読んだり聞いたりできるでしょうか?」

英語、ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語、アイスランド語、
イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ルーマニア語、
ロシア語、ウクライナ語、ポーランド語、チェコ語、ウェールズ語
ヒンディー語、ペルシャ語、ウルドゥー語、ベンガル語、ギリシャ語

というの質問の答えが、
「そんなん出来るはずないやん」から
「僅かなら分かるかもしれへん」に
変わった人もいるのではないでしょうか?

Part1の復習をしましょう。

    語族を使った場合の学習法のメリット

  1. 単語を比較するだけで語彙が増やせる
  2. 自分が知らない単語の意味を推測できる

でも、ここまでの話を聞いて
次の疑問をお持ちの方はいませんか?

「あなたはすでにマルチリンガルなんで、
そのような語彙の増やし方ができるかもしれへんけど、
私はそんな語学が得意でないので、ようできひんわ」
という人もいるのではないでしょうか?

では次に
「今はマルチリンガルでないあなたが
どうやったら、今回のような語族を使った語彙の増やし方ができるのか?」
をご紹介していきます。

実は無料で様々な言語の起源を学べるツール
Wiktionaryというものがあります。
それについては次回のPart2の動画で詳しくご紹介します。

これで「あなたもなれる!20ヶ国語超えビジネスマルチリンガル 欧米編 Part1」は以上になります。

チャンネルのご紹介

最後にチャンネルのご紹介です。
私のチャンネルでは今日からあなたもマルチリンガルというキャッチフレーズで
誰もがマルチリンガルになれる具体的な手法をご紹介しています。

従来、マルチリンガルのスキルは特殊な環境で育った人に属人化していたり、
習得法がブラックボックス化していて、他の人に教えることが難しいという常識があるかと思います。

私は一人のマルチリンガル、一人のビジネスパーソンとして、そのような常識を変えたいと思い、
今回のようにビジネスパーソン向けのマルチリンガルスキルの習得術などを
YouTube、blog、Twitterで発信しております。

もし自分の会社で今回のようなビジネスマルチリンガルの研修をしてほしいという
お客様がいましたら、セミナーの開催も相談可能です。

詳しくはYouTubeの概要欄から私のブログを御覧ください。
ではまたお会いしましょう!さようなら!