【ブログ限定】タイ語学習に役立つその他のサービス

外国語学習


本ページは「課金しなくてもいいタイ語学習アプリ3選 / 50languages,uTalk,Clozemaster」のブログ限定のおまけ情報です。

先に本編を見ていただくとより効果的です。

【ブログ限定】おまけ:タイ語学習に役立つその他サービス

  • LingoHut
  • Wiktionary
  • Etymology Explorer
  • タイ語の単語のランダム表示
  • ChatGPT

LingoHut

LingoHutは無料の言語学習リソースで、タイ語の単語やフレーズをサイトで公開しています。
こちらはWebサービスではありますが、携帯用のアプリなどはなかったため、おまけとしてご紹介します。

特徴としては50languagesに近い感じがします。サイトも日本語で表示で、簡易的なクイズもできます。
デメリットは文法の解説がないことや文字の学習はできないことです。
そのため、もし使う場合は中級の段階からかと思います。

英語版Wiktionary

特徴と使い方

簡単に言うと、「辞書版のWikipedia」です。
日本語版も存在しますが、データ量が少ないため、タイ語については英語版で検索するのが便利です。
タイ語の単語の意味を調べるのはもちろん、例文や発音が掲載されています。

メリット

メリットとしてはタイ語単語の語源などからネイティヴのニュアンスを学べることです。
学習を進めていくと、以下のような細かいニュアンスや使用場面を判断できないという課題が生じるかもしれません。

・くだけた表現
「食うて!食べて!(Eat it!)」
 
・普通の表現
「(君に)食べてほしい。(I want you to eat it.)」
 
・公的な表現
「お召し上がりください。(Enjoy your meal.)」

上記は日本語や英語の例で、いずれも「食べてほしい」という根本の意味は共通していますが、使う相手や場面を間違えると変な感じになりますよね?

例えば、上記例文で言うと、英単語の語源の観点で見ると、enjoyという単語はフランス語由来です。
ここが重要でフランス語由来の単語は英語においては「公的な場面でも使われる」という傾向があります。
そのような公的な場面で使う語彙を「高級語彙」といいます。

「高級語彙」は英語ではギリシャ語、ラテン語、フランス語の由来の単語が該当し、日本語では漢語が該当します。
ざっくり言うと「借用語」と呼ばれる外来語が高級語彙になっていることが多いです。

そしてタイ語についても同じことが言え、本来語と借用語の大きく分けて2種類があります。

◯タイ語の語彙の分類
・本来語
タイ語本来の単語、古代中国語や広東語に近い単語≒漢字化できる単語
 
・借用語
サンスクリット語やパーリ語(≒英語やフランス語の遠い親戚)、クメール語(ベトナム語の親戚)、英単語など
一般的に専門用語・高級語彙(例:行政、宗教、学術、王室)として使われる

つまり、Wiktionaryを使えば、そういった語源や用例などが分かるため、
どれを優先して覚えるべきか、使用場面の判断材料などが分かるということです。

「そこまですんの面倒やわ」と思う人もいるかも知れません。

ですが、どのような言語であっても、長期的な戦略として、語源を学ぶことはネイティヴ感覚を養うために重要だと考えています。
これは私自身の多言語学習者の経験から断言できます!

デメリット

英語版ですので、もちろん英語を読める前提です。
しかし、英語が読めない人はブラウザの機械翻訳を使えば問題ありません。

ちなみにタイ語版のWiktionaryのほうが情報はやや充実していますが、それだと翻訳結果でタイ語が全部日本語に翻訳されてしまうので、
英語版Wiktionaryのほうがタイ語単語が翻訳されずに残るので、読みやすいという利点があります。

公式サイト

Wiktionary関係のブラウザ拡張機能

PCの場合は以下のブラウザの拡張機能を使うことで、右クリックからそのままWiktionaryを表示、検索結果に移動できるものも存在します。

「ブラウザの拡張機能」についての一般的な導入方法、使い方や注意点等については他サイトをご確認下さい。
ただしセキュリティ関係や各種技術的なサポート切れでサービス提供者自身が削除、またはChrome Web Storeから削除される場合もあります。

https://chromewebstore.google.com/search/wiktionary?hl=ja
※上記が廃止されている場合など、最新のWiktionary関係の拡張機能については上記で検索してください。

Wiktionaryを使える携帯アプリ

2025年2月時点でWiktionaryの携帯アプリについてはiOS用(iPhone,iPad)が存在します。

iOS以外の方はWiktionaryのサイトをブラウザにブックマークすることになります。

Wiktionaryでタイ語単語のランダム単語表示

中級・上級の段階になると、タイ語のスキルを上げるためにはやはり知らない単語に出会う必要があると思いませんか?
Wiktionaryのホーム画面からランダム表示をする機能がありますが、毎回ホーム画面からクリックするのは面倒です。

効率化のためには以下のURLをブラウザでブックマークしておくと、クリックするだけでそれが実現できます。

タイ語ランダム(英語版Wiktionary)
https://en.wiktionary.org/wiki/Special:RandomInCategory/Thai_lemmas#Thai
 
タイ語ランダム(タイ語版Wiktionary)
https://th.wiktionary.org/wiki/Special:RandomInCategory/หมวดหมู่:คำหลักภาษาไทย#ภาษาไทย

EtymologyExplorer

特徴とメリット

前述のWiktionaryのデータから、由来になっている単語を繋がりを考慮して表示できる携帯のアプリがあります。
それが「EtymologyExplorer」です。
正直、こんなサービスが欲しくて、自分で作ろうかなと想っていたくらい便利なサービスです。(笑)

例えば、タイ語単語の中にも本来語、外来語としてサンスクリット語やクメール語を組み合わせた複合語が存在することがあります。
前述のWiktionaryは対象の単語の語源を辿るためのページの往復がやや面倒という点があります。

下図がEtymologyExplorerでのタイ語:รถยนต์「自動車」の検索結果の例です。

成り立ちが可視化されているため、非常に頭に入りやすいと思いませんか?
もしもWiktionaryで同じことを調べようと想った場合は単語によっては5ページくらい移動が必要ですが、
そういった作業を省いてくれるのが本サービスです。
単語によっては派生語などの表示が可能で、課金すると関連語の表示も可能なようです。

デメリット

このアプリの問題点としては表示が英語であることと、Web版が存在しないことです。
また英語版のWiktionaryからデータを表示していますが、特に上級者向けのタイ語についてのデータや説明、例文がやや少ないことは注意です。
あくまでも単語を検索する際のサブツールとして使うのが良さそうです。

公式サイトとアプリ

ChatGPTでタイ語単語のランダム単語表示

WIktionaryのランダム表示だとは完全にランダム表示になりますので、使用頻度の低い単語も表示されるため、使いにくい場合もあるかと思います。
もし知りたい分野の単語に絞りたい場合はChatGPTで以下のようなプロンプト(命令文)で表示させることも可能です。

日本語版のプロンプト

#命令
タイ語の単語を以下の【関連単語】で単語や表現を10個ランダム表示したいです。
 
#関連単語
電車
 
#表の形式
|出現頻度|タイ語|ローマ字転写|日本語の意味(複数)|
※出現頻度:高、中、低
 
#出力

英語混じりのプロンプト

#Instruction
Generate 10 random Thai words or expressions related to the following {Related Keyword}.
 
#Related Keyword
電車
 
#表の形式
|出現頻度|タイ語|ローマ字転写|日本語の意味(複数)|
※出現頻度:高、中、低
 
#Output

プロンプトについての備考

※語源や由来についての解説をさせると、ハルシネーション(誤情報)が起こりますので、
 それらはWiktionaryで地道に調べる必要があります。

語学に使える生成AIで使うプロンプトについては以下の動画でご紹介しています。
ChatGPTを使った例文、会話、文法解説、問題、表を作る具体的なプロンプトなどをご紹介しています。
 
ChatGPT×多言語学習 語学ミニマリスト流で人生変わります!(YouTube動画の復習用)
 
※2023時点での機能やサービスを用いているので、ご了承ください。

ちなみに最新のChatGPTでは無料プランで、時間制限はあるものので、タイ語での音声会話が可能になっています。
しかしながら、全く0の状態でChatGPTだけでタイ語を勉強するのは個人の経験から難しいと感じます。
初級の段階では単語学ぶ、文法を解説してもらう。
中級・上級の段階で会話練習として正しく認識されるのかなど確認するのが良さそうです。

その当たりの使い所や勘所をここで端的に伝えるには難しいため、
今後余力があれば、ChatGPTを使った語学の解説動画も作りたいと考えています。